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シロアリのタイプ

現在の分類では、世界中で約2900種のシロアリが生息すると言われています。アメリカ大陸には2000種以上、オーストラリアには300種以上が生息すると言われています。日本では22種が確認されています。分類技術の向上により、今後、種の特定はさらに細かくなされることでしょう。 生息の形態により、シロアリは幾つかのタイプに分けられますが、家屋にとって最も大きな被害をだすものは、地下シロアリと呼ばれるものです。乾材シロアリと呼ばれるものも家屋に被害を出しますが、日本では、ごく局所的に生息しており、またコロニーの生息個体数が少ないので、被害も限定的です。

 

 地下シロアリ

日本に生息する代表的な地下シロアリとしては、イエシロアリとヤマトシロアリの2種が挙げられます。家屋の被害もほとんどがこれらによるものです。地下シロアリの名の通り、地下・土壌を主なすみかとします。表皮の乾燥を嫌うため太陽光や通風がある場所を避けるので、アリのように地面を裸で歩き回ることは、群飛(ぐんぴ=羽蟻となって集団で飛び出す)の時を除いては、ほとんどありません。蟻土(ぎど=土や分泌物などでつくる物質)とよばれる材料でトンネル状の蟻道(ぎどう)という通り道を作り、身を護りながら移動します。また、生息には水分を必要とするため、湿った場所や湿った木材などが主に食害や生息の場所になります。しかし、イエシロアリは水分を運ぶ能力にすぐれており、水分のない場所でも、数十メートルあるいはそれ以上先まで蟻道を伸ばして水を運び、乾いた木材でも湿しながら食害することがあると言われています

 乾材シロアリ

地下シロアリが生息に水分を必要とするのに対し、乾材シロアリはセルロースの消化により水分を得ることができるので、乾いた材木でも食害することができます。一般にコロニーの個体数は少なく、被害箇所は限定的です。日本では、輸入家具や木材と一緒に入ってきたと考えられているアメリカカンザイシロアリの生息が局地的に確認されています。被害部分からは、乾いた砂粒状の糞が出るため、これが発見の手がかりになります。